senjingaran5’s blog

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幸子と千盡仙人 ◇幸子の歌 短歌 (73〜82) ◇千盡仙人 3首

幸子  短歌

73 プーサンが 弾む 響き プレイ ピアノ はって、はねてる 虫の音色弾せ

74 北窓に 朝一番の あさがおが 白清らかに 咲き ほころびて

75 何ゆえに 物 かなしくて 海恋し 気をもみながら 海へと誘う

76 たれこめた くもり空 さぎが一羽 青田におりて すずろな姿

77 わが宿は 朝霧深い 明け方の 虫の鳴く音の すずろなりけり

78 藍色の 海深々と 別府湾 白船一雙 飛び行くかもめ

79 ビュービューと 風の野辺 乾きたる 砂じん舞い上がり 川を包めた

80 何もせず ひねもす聴くや ベートベン アパショナーター 情熱はどこ

81 最夜中に 月光輝き 十字に放つ 静寂の中 神々しさよ

82 夏枯れに 水なす届く お中元 水々しさよ 気合の水に

◇短歌 1〜82  終り

 

千盡仙人

180530

*身のしまつ 娘に言われ 初めて 不安を覚え 息が苦しい

*我が身にもおきて当然 孤独死をここ2、3日 しきりに思ふ

*我が腕をピシャリと叩く 赤黒い血がたっぷりの小さな蚊なり