随想詩片 #8 痛手
◇自己認識
◇ある日あるときの僕の痛手は大きすぎた。
◇そしてその衝撃のとき
優しいそよ風が吹いていた。
◇そしてそのとき受けた深い痛手の痛みは感じないまま、
そよ風に微笑んでいた。
◇そのときからずいぶんと月日を経たように思ふ。
◇癒えない痛手、そっとなに食わぬ顔で耐えてきた痛手。
◇僕のtabu。
◇小鳥や草花小さな蝶それらと友達になり、
自然にこの身を委ね、快癒を待つ。
◇なにも望まず、なにも期待しない、これでいい。
◇81歳7ヶ月
*この歳でなんの夢見る春の月