千盡仙人 旧作 42首より
*束にしてストーブに焚べ灰にした歌の下書き2.3見つかる
#2 今日は8首 180315
20051224
*老いし親を思ふあまりに片泣きに飛行機に乗る娘やあはれ
20060107
*たまゆらも逢ひたき人がひとりゐるも想ひは宙に飛散するなり
060202
*手にも身にもまた心にも何一つ着けしものなく終へる人生
*あたしもとただ一度だけ聞きし言の葉
流離ひの思念盡きたる果たて密やか
0307
*つくづくともう諍ひは御免だと愚妻の顔を愚夫は眺むる
3/10
今日は美しいものを見た。赤キャベツ、色は紫赤、国富町産 、1026g、1ヶ¥100、思はず買ってしまった。結局わが家の台所には4ヶのキャベツがある。とりわけ1ヶの赤キャベツは美しい。
3/14
*美しき赤紫のキャベツを眺む
切手貼るホワイトデーの朝のひととき
◇2006年
*ホワイトデー朝の六時の鐘が鳴る
3/19
*夕影にもみじ葉の下歩く幸子の
杖をつく頭傾き紅葉🍁加無左之
(🍁もみじかんざし)